本日は全五回に渡ってお届けしてまいりました、
北米版ローカライズ開発スタッフからのコメント最終回です。
前回までのお話はコチラから↓
[第一回目]、
[第二回目]、
[第三回目]、
[第四回目]
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ツッコミと言えば、マルチプレイモードのレベナ・テ・ラで見ることができる、
犬猫の漫才トリオを見たときはさすがに固まりました。
(※この漫才実は動物の言葉が分かる「セルキー族」だけが楽しむことができるんですよ!)
漫才は日本人なら大抵「笑うところが解る」わけですが・・・
アメリカには漫才なんて無いし! しかも関西弁だし!
笑いのツボというのは、同じ言葉を話す者どうしでも人それぞれで、ましてや万国共通で
全ての人に笑うべきところでキッチリ笑ってもらうというのは中々大変なこと。
でも、いわゆる「ボケとツッコミ」というお約束の形式は無くても、
賢いヤツと抜けてるヤツが繰り広げるコメディというのは存在するわけで、
あとは日本語のダジャレを英語で通じるダジャレに変更し、
話し方も少々荒っぽいニューヨーク訛りを取り入れて対応した結果、
流れ的には当初想像していたより日本語オリジナルの流れに近いギャグになりました。
| んにゃあ |
Mnreoow. |
| (なんや人間の世界じゃ |
{Word on the street is quests are |
| 「quests」が流行ってるらしいね) |
THE thing in the human world.} |
くぅぅ~ん |
Bow-woof. |
| (ああ、それ聞いたことある |
{Oh, yeah, I hearda those. |
| 種族のうちのひとつやろ) |
They're one of the tribes.} |
にゃにゃっ! |
Meeeow! |
| (そらあんた「Clavats」やがな! |
{Those are CLAVATS! Jeez, ya only |
| 最後の二文字しか合ってへん!) |
got the last two letters right!} |
にゃああ…… |
Mnyaaah... |
| (ちゃうがな、それをやったら王様に |
{Nah, see, if ya do these, ya |
| 何かもらえるっちゅう……) |
get something from the king...} |
わおぉん! |
Woo-oof! |
| (あーあー!わかった! |
{Oh! Oh! I get it! Yeah! |
| あれやな、えーっと……reword?) |
You mean a...a...reword?} |
にゃおーん! |
Mreeooow! |
| (惜しい、一文字違いやな。それをいうなら |
{Oo, just one letter off. Ya get a |
| reward!「編集」してどないすんねん!) |
REWARD, ya moron, not an EDIT!} |
reward = 「ご褒美」という言葉を、ちょっと抜けてる犬に
reword = 「言葉を換えること」と勘違いさせることで、
英語のダジャレを成立させています。
また、「言葉を換えること」=(特に我々の仕事では)「編集」なので、賢い猫のツッコミも成立させています。
ニューヨーク(東海岸)っぽさは
heard of -> hearda
you -> ya
no -> nah
等のように、本来は発音でしか解らない「訛り」を、敢えてテキスト化することによって表現しています。ニューヨーク/東海岸訛りは西海岸訛りよりも「ワル」に聞こえ、口汚いコメディアンもその訛りが特徴的な人が多かったりします。
さて、北米プレイヤーにも笑って泣いて感動して楽しんでもらえるでしょうか。
反応が楽しみです。
Square Enix, Inc.
FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring of Fates
Localization Specialists
Jyun Takagi & Laurie Spillane