夏に、電車のドア付近に乗車してた私。
ある駅に到着して、ドアが開くと、
父、母、子、3人の家族が何やら騒いでいた。
父親が、妻と子以外に、もう一匹「クワガタ」を、電車に持ち込もうとしているようだ。
しかし父親は、基本的に虫を手に取ることが嫌なようで、
手で弾いて飛ばして車内に入れようとする荒業を、敢行している。
私と同じくドア近くに乗車していた女子高生は、明らかに煙たい顔して身構えていた。
そして発射ベルが鳴ると同時に、必死でコンクリート大地にしがみついていたクワガタの握力は尽き、
車内の方へ弾き飛ばされたが、飛ばされる勢いが強く、
私の粗末な動体視力ではその行方を追えずに、見失ってしまった。
女子高生は軽い悲鳴を上げて、クワガタが身体に付着していないか確かめている。
「迷惑かけすぎだな、お父さん。」
と、私は思ったが、
父「ハッーハッハ(笑)、線路に落ちちゃったみたい、まいっか、ハハハー」
妻子「ウフフフフ~!キャハハハハ~」
おいっ・・・
レイルならクワガタを助けるだろうか?
はたまた、笑いながら親子を吹き飛ばすだろうか?
それはプレイヤーの自由だ!
申し遅れました。キャラテクスチャー担当の中村と申します。男でございます。
私は九州の「島」出身なので、今日はまず島について言及していこうかと思います。
うそです。
私が本格的にキャラテクスチャー担当したのが今作です。
今回は、画面ではなかなか見えないキャラテクスチャーのこだわりを、
ちょっとだけ紹介させてください。
●うらみトンべりの背中についている「縛られたウサギ」
これは最初、ウサギの頭だけついている風に描いたのですが、
恐ろしすぎたので自粛しました(汗)
でも顔じゃなくて丸い全身のウサギに変化させたら、かわいくて危うくなったので、
なかなか良い感じになりました。うらみトンべリはこのウサギをいったい何の目的で
背中に縛りつけているのでしょうか。

●お花柄のイエロースーツを着た番犬
これは、「番犬描いて~」と犬のモデルを渡されたのですが、
普通に黒い番犬を描いても面白くないですよね。
だから顔は「いかにも」にして、胴体を力抜いて描こうとしたら、
力抜きすぎてお花柄のイエロースーツを着せちゃってました。
でも何も文句言われなかったので出荷しました。多様性のあるチームでよかったです。

クリスタルべアラーにおける、キャラクター創りの信念は、
ふっ飛ばされて、暗がりに落とされたクワガタのような、
笑われても必死で生きるキャラクタを作ること!
と、私の心の中だけで決めて、日々制作をがんばりました。
登場キャラクターは皆必死で生きていますので
いろいろと、
よろしくおねがいしますね。
FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES THE CRYSTAL BEARERS
キャラクターテクスチャデザイナー 中村 博之


