こんにちは。作曲担当の山崎です。
ゲームが無事に発売され、サウンドトラックの発売も明日に迫ってまいりました。
作業も一段落したので自分のPCの曲データを整理していたのですが、
開発途中の様々なバージョンやテイク違い、ボツ曲などが出て来る出て来る…。
アレクシス不時着は最初こんな曲だったなぁとか、
海岸沿いの入り江の曲はこんなシュールな曲だったんだとか、
デモ段階で入れていた自分のギター演奏がヒドイとか(笑)
自分でも作った事を忘れているものまで。

シナリオに沿って音楽を付けていく際に、
その場面のテンションにマッチしているかというのが1つの重要な要素になってきますが、
ボツになる原因のほとんどがその温度感のミスマッチによるものだと思います。
開発序盤に部分的にそのシーンだけを見て曲をつけていくと後から全体が出来てきた時に
「なんでここだけ急にテンション高いの?」みたいな箇所が必ず出てきます。
映画やドラマなどの製作過程で音楽が一番最後につくのはなるほど理に適っている気がします。
主要なテーマやメロディはある程度先に作っておき、その他の細かいイベント等は
開発の後期に一気に作り上げていくというのがここ最近の定番的な自分のやり方になってきました。
逆にフィールドやバトルなどゲーム中何度も聴く事になる曲は
ゲームの空気感を決める重要な役割を担っていて、シナリオ用の曲よりも幅が広く、
いくつもの正解形がある気がします。
一度路頭に迷うと中々抜け出せないのもこの部分かなと…(苦笑)

こうした本製品には入らなかった曲の断片達を聴くと、
模索しながらもトライアンドエラーを繰り返した思い出が脳裏に浮かびます。
この、形にならなかった曲達の分までクリスタルベアラーのサウンドトラックを
大事に末永く聴いて頂けると嬉しいです。
まだゲームをプレイしていない方は是非サントラと一緒にお買い求め下さい。
よろしくお願いしまーす。
FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES THE CRYSTAL BEARERS
コンポーザー 山崎 良


