こんにちは、主にシナリオやイベントなどを担当させて頂きました三枝です。
硝煙うずまく大型汎用人型兵器のSF世界から、
ほわわーんとしたファンタジーへやってきました。ギャップありすぎです。

みなさん、Ring of Fates 楽しんでもらえてますか。
この小さい機械にみっしり詰め込んでみましたがいかがでしょう。
ハード的な制約や大人の事情ゴホンゴホン……など、
開発はとても厳しいものでしたが、今はこうしてみなさんに遊んでもらえて感無量です。

今作は前作に引き続きマルチプレイに主眼を置きつつも、
シングルモードもキッチリ作りましょうというコンセプトでして、
プランナーとしては燃えるのですがシナリオ的な立場からは辛いものがありました。
どうがんばっても仲間と一緒にマルチプレイする盛り上がりにはかなわないんですよね。
むしろマルチにおいてシナリオは邪魔です。
でも、いつも仲間が揃ってパーティーが組めるわけではないですし、
黄昏時の部屋の片隅でひとり膝を抱えながらDSするのもまた一興
(ゲームは部屋を明るくして画面に近づきすぎないようにプレイしましょう)。
ひとりでやって楽しいのと、みんなでやって楽しいのは求めるものが違います。
ひとつのカートリッジに2本分の内容を詰め込むようなものです。

それなら、まったく別物に見えてお話的には繋がってるのがいいかな……と
構想を練っていたところ、ボスからリクエストという名の業務命令が追い打ちをかけます。

河津「コメディでホロリ」
前田「感動できるもの」
紙山「童話っぽく。あ、今回は月が悪で、クリスタルは人々から恐れられてる設定で」

えーと、衛星と戦うパニックコメディ感動ストーリー?

結果は……みなさんで確かめてみてください。
うう、サラリーマンって辛いなぁ。
シナリオ屋としては最後までプレイした時に、
本を一冊読んだ後のような充実感を味わってもらえるととてもうれしいです。
笑ったり泣いたりしてくれると天にも昇る気持ちです。

お話的にはSFの古典がネタになっていて解釈の難しい部分がありますし、
少し難しい漢字も使用していますので、わからない場合は家族や先生に聞いてみましょう。
「萌えってなに?」とは聞いてはいけません。
きっとカートリッジを取り上げられます。

すでにシングルをクリアした人は、マルチをひとりであそぶと
ちょっとした幸せ気分が満喫できます。
まだの人は是非どうぞ。

サラリーマンの必需品?!

FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring of Fates
シナリオ/リードプランナー 三枝 浩行